ロマンスじゃ全部を語れない

Snow Manと佐久間くんと奇跡を叶える物語

これまでもこれからも私の愛するあの日夢を叶えてくれたSnow Manへ

 

 

 

夢のまた夢のその先だと思っていた。

 

 

 

私がSnow Manに出会った2016年は、Snow Manが結成されて5年目、Snow Manの前身グループであるMis Snow Manが結成されて8年目、私の愛する佐久間大介くんがジャニーズ事務所に入所して12年目を迎えていた。春は滝沢歌舞伎、夏はジャニーズJr.の単独ライブ、時に先輩方のバックについてコンサートツアーを回り、秋は少年たち、冬は帝国劇場公演。毎年ほぼ決まったスケジュールをルーティンでこなしていた当時のSnow Manは、ファンになったばかりの私でも感じるほど、デビューという言葉を目立って口にすることはなくなっている印象だった。むしろそれは触れてはいけない禁句のようにさえも感じてしまって、ジャニーズJr.としての活動が多様化する中、こうした在り方もあるのかもしれないと思っていた。それはきっと、夢のまた夢のその先なんだと。

 

そうしたなか、TOKYO DOME CITY HALLで開催された『Summer Paradise 2018』。2018年8月12日夜の最終公演の挨拶で、「もっともっとでかくなってデビューして」「夢は見るものじゃなくて叶えるものだから」と岩本照くんが口にした。それは私がはじめて直接耳にした、暗黙の了解で口にすることをためらってきた「デビュー」という4文字だった。6人で手をつないで両手を掲げると、会場がひとつになって「Snow Man!」と声を揃える。6人が口々に効果音を発しながら見えない銀テープを飛ばしてくれる姿も、「銀テープなくてごめん!でもいつか打てるようになるから!」と阿部亮平くんが結んでくれた約束も愛しかった。Snow Manはまだ前を、そして上を見ているんだとはっとしたと同時にとてもうれしくて、私も君たちを諦めたくないと心に誓った。

 

これは、‪‪ジャニーズJr.として活動する姿を約4年間見続けてきたSnow ManのCDデビューが決まり、デビューを迎えるまでについて綴った思いになる。デビューから3年を経過した今、これまでの思いを振り返りながら、これからの未来をSnow Manと歩んでいくための決意を改めて記していきたい。

 

 

 

夢が叶う瞬間を見た。

 

 

 

2019年8月8日。東京ドームでのジャニーズJr.単独公演は19年ぶりとなる、『ジャニーズJr.8・8祭り ~東京ドームから始まる~』が開幕した。それまでに何度も「もしかしたら」という期待を抱いては指の隙間からこぼれていった日々を過ごしていた私は、今思うと不思議なほど公演名に対して特に期待や深読みはしていなかった。これまでのジャニーズJr.単独公演とは違う空気をようやく察したのは、開演してもしばらく登場しないSnow Manを待ち続け、他のグループと一線を引かれた紹介映像を経て、Snow Manが東京ドームに降り立った開演後15分以上経過してからのことだった。満を持して登場したSnow Manは、センターステージで水を操り、メインステージのリフターに乗って火花を散らす。9人が東京ドームを統べる姿を目の当たりにして、ようやく私は「もしかしたら本当に何かが始まるのかもしれない」という緊張感でその時を迎えた。

Snow ManSixTONESが一列に並び、一人ひとりの緊張した面持ちがモニターに映し出される。息をのんだ次の瞬間、Snow ManSixTONESの同時CDデビューの決定がモニターで発表された。会場中から割れんばかりに湧き上がる歓声と悲鳴。ジャニーズJr.たちから受け取った真っ白な花束を抱えてまっすぐに前を見据える佐久間くんの瞳は、とても眩しくて力強かった。長年仲間の背中を見送り続けてきたからこそ、同じ気持ちの人たちばかりではないことを、違う理由で流れる涙があることを、痛いくらいに知っている顔をしているように見えた。

きっとこれからは優しさだけでは生きられない世界になるんだと、見送る側も見送られる側も身をもって感じているようで胸がつまる思いだった。それでもSnow Manにはどうかそのまま優しくいてほしいと、花道ですれ違う仲間たちを抱きしめたり表情をほころばせあう佐久間くんを見て心から思った。

見送る仲間の優しさも悔しさも背中に受けながら、それでも前を見て笑っていてほしい。君たちがその手で確かに掴んだ光のなかにいてほしい。見送る仲間も幸せになってほしいから、私はこれからも9人を全力で愛すると心に誓った。 

 

 

夢は叶うと教えてくれた。

 

 

2019年10月23日、YouTube*1で発表されたデビューシングルの発売日と、Snow Man vs SixTONESとしてレコード会社の枠を超えた2組の両A面シングルでの異例のCDデビュー。11月19日、ISLAND TV*2で直接報告してもらえたことがうれしかった、11月20日Snow Man単独ファンクラブの発足。そしてついに迎えた11月27日、美しいバク転を見せてから佐久間くんが歌い出すAメロの衝撃に、余すことなくSnow Manがつまった9人のはじまりに、心が震えて仕方なかった『ベストアーティスト2019』でのデビュー曲『D.D. 』の初披露。12月25日、まるでクリスマスプレゼントのように思えた午前4時のMV*3解禁。

テレビや雑誌の露出が急激に増え、目まぐるしく駆け抜ける日々のなか迎えた、2020年1月21日の『D.D.』発売前日。山のように積みあがった段ボール箱開封し、全3形態のCDをテーブルに並べる。ジャケットをしばらく眺め、慎重にビニール袋を開封し、特典のブックレットに目を通す。プラスチックのケースを開け、歌詞カードに目を通しながら、iTunesから流れ出した『D.D.』の2番を耳にした途端、涙が溢れて止まらなかった。Snow Manの歌声が形になり、世に放たれた瞬間だった。

2020年1月22日、デビューシングル『D.D.』の発売当日。渋谷のCDショップの店舗は、どこを見渡してもSnow ManSixTONESで溢れていた。天井に飾られたメンバー一人ひとりの大きな顔写真。それはまさに、私がSnow Manのファンになってからはじめて経験した、Snow Manの後輩グループがデビューしたときに目の当たりにした光景だった。「眩しいなあ…きっと手が届かないかもしれないなあ…」と思って眺めていた光景が、今まさに目の前に広がっている。何度もこみあげそうになる涙を必死にこらえ、同じ目的で押し寄せる大勢の女の子たちの間をすり抜けながらディスプレイを撮影して回り、予約したCDを受け取るために長蛇の列に並び、CDを受け取ったあと周りに気づかれないようにそっと胸に抱きしめた。

 

ジャニーズJr.のSnow Manを応援している時は、毎日祈るような日々だった。地上波のテレビ番組への出演はほとんどなく、まだYouTubeやISLAND TVといった動画でのコンテンツもなかったあの頃は、直接足を運んだ現場でしかSnow Manに会うことができなかったあの頃は、後輩のバックでも堂々と役目を全うする姿を必死に目に焼き付けてきたあの頃は、今日もそこにいてくれることを、そこからいなくならないでいてくれることを、ただひたすらに願い続ける日々だった。

けれどきっとこれからは、君たちが望みさえすれば、そこから君たちがいなくなることはないかもしれない世界。これからもSnow Manとしてそこに居続けられるかもしれない世界。君たちが「確かにそこにいる」ということをたくさんの人たちが証明してくれる世界。もしかしたら永遠さえも叶うかもしれない世界が、その世界を信じることができるという揺るぎない事実がたまらなくうれしかった。デビューをしたからといって確実にそれが叶うわけではないことは十分理解しているが、これからもSnow Manがいる日々を、ずっと一緒にいられる未来を約束してもらえたような気がして心から幸せだった。

やっぱり私はSnow Manと生きていたい。Snow Manのいる未来が見たい。渋谷のCDショップでデビューシングル『D.D.』を抱きしめながら、Snow Manと佐久間くんのいる未来にいたいと強くかみしめた。

 

 

 

一緒に夢の続きを叶えたい。

 

 

 

私たちにとってひとつの目標だったデビューを果たし、史上初のデビューシングル初週ミリオンを達成した今、『D.D.』の歌詞のなかでも印象的なフレーズとなっている「頂上(テッペン)」は、Snow Manにとってどこなのだろうという思いがふとよぎることもあった。するとSnow Manは私たちのその思いを汲むかのように、『Summer Paradise 2019』やISLAND TVで、「単独ミリオンを目指したい」と繰り返しはっきりと言葉にしてくれた。あまりにも無謀とも思えるその目標は、きっと本人たちが一番不安を感じているはずだったが、Snow Manが発するその言葉には確かな自信と強い意思を感じた。道に迷いそうになるといつだって優しく教えてくれる。一緒にたどりつきたいと手を差し伸べて隣に並ばせてくれる。たとえ何度道に迷っても、これから先もきっと君たちが道を教えてくれると確信できた。

そうしてデビューシングル『D.D.』は、2020年7月5日までの集計で累計1,015,055枚の売り上げを記録し、リリースから約5か月で単独ミリオンを達成した*4。メンバーの誕生日を迎える度に、Snow Manの結成記念日に、自分がもう少し頑張りたいと思った時に、Snow Manに「おめでとう」や「ありがとう」を伝えたい時に、『D.D.』を手に取ることで思いを形にして届けられることが幸せだった。Snow Manの言葉を道しるべに、これからも一緒に夢の続きを叶えていきたいと心に誓った。

 

 

 

きっとこれからは、6人のSnow Manを知らない人たちが増えていく。9人のSnow Manを純粋に愛する人たちが増えていく。けれどどんなに世界が変わっても、未来が近づいてくる足音に夢中で走り出したくなるあの気持ちは、「こんなにも素敵な子たちがいる」と世界中に叫びたくなるあのひりひりとした気持ちは、これから先もずっと忘れずにいたい。

6人が守ってきたSnow Manが好き。Snow Manを守ってくれた9人が好き。必死に6人で走り続けてきたこれまでも、確かに9人で歩んでいくこれからも、いつの時代も間違いなく私の愛するSnow Manだ。

 

 

 

2020年1月22日のデビューから3年。Snow Man、改めてCDデビューおめでとう。夢が溢れる世界に連れて行ってくれてありがとう。Snow Manを諦めないでいてくれて、Snow Manでいることを選んでくれて、これまでもこれからもSnow Manを守ってくれて本当にありがとう。これまでの足跡も大切に、これからを一緒に歩こうね。幸せにするから幸せになろうね。

 

 

 

 

 

 

*1:SixTONES, Snow Man「デビュー日決定!2組で緊急ライブ配信!」 https://youtu.be/slSRgdaPE7g

*2:Snow Man単独のファンクラブ発足!」 https://j-island.net/s/jitv/video/3083

*3:Snow Man「D.D.」MV (YouTube ver.) https://youtu.be/rSD7jb4Xjq8

*4:Snow Man vs SixTONES 『D.D./Imitation Rain』ミリオン達成 | Daily News | Billboard JAPAN http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/89624