ロマンスじゃ全部を語れない

Snow Manと佐久間くんに夢みがちなファンタジー

18年間V6しか知らなかった私がある日突然顔も名前も知らなかったジャニーズJr.のSnow Manを選んだ理由

 

ずっとアイドルを探していた。

 

V6の岡田准一さんに心を奪われてから18年間、迷うことなくV6だけを世界の中心に据えてきた。本当にV6しか知らなかったので、これからもずっとそうなんだろうという確かな自信があった。

そんな私がいま、生まれてはじめて自分とは生涯無縁だと思っていた「担降り」を決意することになる。自分が一番に応援(担当)しているアイドル(自担)を変える(降りる)というただそれだけのことだが、ジャニヲタにとっては自分のこれまでの人生やこれからの生き方までもが変わる大きな節目となるので、「高いところから転がり落ちる」といったようないささか重みのある心理描写をされがちな傾向にある。そのためジャニヲタ界隈ではあまりポジティブな印象を持たれないこの言葉を使うことに少々抵抗はあるが、ニュアンスや熱量が最も伝わりやすいジャニヲタの共通言語と捉えて、便宜上今回の出来事を「担降り」と表現しようと思う。

たとえば私の場合は、柄にもないうえに図々しいことは百も承知でおとぎ話を引き合いにしてしまうと、王子様に会うために急いで階段を駆け上がっていたシンデレラのガラスの靴が途中で脱げてしまい、拾ってくれたのがお城にいる王子様ではなく階下で微笑む家来だったので、ゆっくりと階段をくだっているような感覚。それくらい私にとって今回のこの「担降り」は、少し現実離れをしているとてもキラキラとしたポジティブなものなのだ。

それでも18年分の思いを抱えてくだる階段は一段一段段差が高くなかなか覚悟がいるものなので、気持ちの整理をするために8000字以上も費やしてしまったことを予めご了承いただきたい。

 

ジャニーズJr.である彼との出会いは、滝沢秀明さん主演・演出、三宅健さんがゲスト出演していた「滝沢歌舞伎2016」にさかのぼる。逆に言えば、それまで私は彼の顔も名前も一切知らずに過ごしてきた。私がV6のファンになって早々に、V6は歌番組やコンサートのバックにJr.をつけないスタンスをとるようになり、また私自身もV6以外に視野を広げることなく過ごしてきたので、これまでジャニーズJr.とはまったく無縁の人生を送っていた。

そうして2016年4月10日に「滝沢歌舞伎2016」が初日を迎えるやいなや、大量の観劇レポートが毎日のようにTwitterに流れこんできた。なかでもとりわけ目立って綴られていたのが、健くんに携帯電話の番号を尋ねたりご飯に連れて行ってほしいとねだったりと、舞台上で猛烈な「健くん大好きアピール」をしているひとりのジャニーズJr.の熱心な様子だった。前述のように、V6は早い段階からコンサートのバックにJr.をつけなくなり、そのため特定の後輩以外との関わりは比較的消極的な印象があったため、V6ファンにとっても後輩が物怖じせずに健くんを慕う姿はとても珍しかったのだろう。

 

ある日突然毎日のように目にするようになった名前、それがSnow Manの佐久間大介さんだった。

 

そうして迎えた、2016年4月23日の「滝沢歌舞伎2016」観劇当日。佐久間くんは期待を裏切ることなく、「健くん健くん健くーん!!!佐久間です♡」と新橋演舞場の中心で愛を叫んでいた。両手を振りしきりながら健くんの名前を連呼し、自分の名前もしっかりと添え、健くんに冷たくあしらわれるところまでがワンセットで、滝沢一座には佐久間くんのお家芸がすっかりと板についていた。勢いに任せたような可愛らしい一途さのなかにも、どこかしたたかさやあざとさをにじませた計算みを感じさせる健くんへの熱烈な猛アタック。けれどそのあまりのまっすぐさに、V6のメンバー以外に必要以上に距離をつめられることを良しとしない健くんでさえもどこかまんざらではない様子。何よりV6ファンも、健くんに好意を向けられていやな思いをすることはない。誰にも不愉快な思いをさせることなく、健くんを通じて自分の顔と名前をV6ファンに印象づけるスキルを、「とても賢いな」と好意的に感じたのが佐久間くんの第一印象だった。それ以来私の中で佐久間くんの株価は急激に高騰し、「あのラブコールが計算だったら最高に推せる」「Snow Manのなかなら佐久間くん」と口にするようになっていた。

その後はV6ファンも佐久間くんの動向に注目するようになったのか、Twitterには連日他の現場での彼らの様子も度々流れてくるようになった。「滝沢歌舞伎2016」千穐楽翌々日の2016年5月17日から開催されたSnow Man単独出演の「ジャニーズ銀座2016」、7月1日に初日を迎えたKis-My-Ft2のドームツアー「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」のバック、ドームツアーの合間をぬって7月26日から行われた「サマステ ジャニーズキング」、9月4日に幕開けしたSnow Man2作目となる主演舞台「少年たち 危機一髪!」。次から次へと立て続けに現場をこなす、Snow ManをはじめとするジャニーズJr.のめまぐるしい仕事ぶり。これまで一切見えてこなかったジャニーズJr.が生きる分刻みの世界にそれはそれは驚いた。

そんななかでも佐久間くんの「健くん大好きアピール」は滝沢歌舞伎のみのリミテッド関係に留まらず、むしろ健くんがパーソナリティを務める「三宅健のラヂオ」に佐久間くんがリスナーとしてメールを送るほどの過熱ぶりを見せていた。佐久間くんの近況は他でもなく健くんを通じて度々私たちのもとに報告され、それが私にとってささやかな楽しみになっていた。

 

一方「滝沢歌舞伎2016」以降はV6の現場がなく比較的穏やかに過ごしていた私は、滝沢歌舞伎の余韻に浸る毎日を過ごしていた。きらびやかで派手な演出、舞台を埋めつくす大勢の少年たち、突拍子もないストーリー展開。これまで、ジャニー喜多川氏の名前が表立って掲げられた舞台はむしろ苦手だと思って生きてきた。かくいう「滝沢歌舞伎2016」もジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出をしているため、はたしてその世界観についていけるのか、ついていけずに取り残されてしまわないか、足を運ぶまでは一抹の不安があった。

ところがいざふたを開けてみたら、それはまったくの食わず嫌いだったことに気づく。目を見張るような豪華絢爛な演出は見ていて飽きることがなく、少年たちがひたむきにパフォーマンスする姿に胸が熱くなり、次々と移り変わる展開に頭を使うことなくただ浸っていられる時間が、自分でも驚くほど純粋に楽しかった。本当に、とても楽しくて仕方なかったのだ。

それと同時に、私は内心ひどく嫉妬していた。岡田さんが身を呈して切り開き、日本アカデミー賞授賞俳優としての確かな礎を築いた今、私の愛するこのきらびやかなステージと彼が交わることはこれから先もきっとない。滝沢歌舞伎に出会ってしまってから、彼が歩むことのない運命をたまらなく愛してしまっている今、それでも彼を選ぶ理由を必死に探すようになっていた。

役作りのためならためらいなく坊主にする。髪の毛がある程度の長さになるまではメディアの前ではかつらを装着する。ひと回りもふた回りも体格が変わるほど体重を増やす。たくましい立派な髭をたくわえる。私はずっとそうした「俳優業にストイックな岡田准一さんという自担」を尊敬することしか知らずに生きてきたので、それを疑うことなく当たり前のように受け止めていた。自分の理想とする道を歩むことはなくても自担が選ぶ道を受け入れて愛すること、それこそが「担当」であると自分自身に言い聞かせてきた。

けれど滝沢歌舞伎に出会い、自分が何を求めているのかを知ってしまってから、自分が何を好きなのかに気づいてしまってから、心に浮かぶのは「アイドルが見たい」という思いだった。華やかな衣装に身をつつみ、華奢な体を軽々とひるがえし、キラキラとした笑顔を浮かべて、テレビの前の私にだけ微笑みをくれるアイドルに会いたいと年甲斐もなく思うようになっていた。

そうして2016年9月14日に、待ちに待った「滝沢歌舞伎2016」のDVDが発売された。意気揚々と再生ボタンを押した私の目に飛び込んできたのは、「いにしえ」という曲でふいに滝沢さん越しに画面の端に見切れた、ひとりの青年の生き生きと輝く表情だった。わずか1秒ほどしかないそのワンカットから、踊るのが楽しくて仕方ないという思いが目の前に迫るほど伝わってきて、鮮やかに舞う前のめりなダンスからたちまち目が離せなくなっていた。かと思えばV6の名曲「Maybe」で見せる表情は、冷たく鋭い色味のなかにも儚さや寂しさを纏うような美しさが余韻を残し、大胆で繊細なダンスに思わずため息をこぼさずにはいられなかった。現場で滝沢歌舞伎を目の当たりにしていたときは一切視界に映ることのなかった、佐久間大介さんという美しい世界。こんなに表情のあるダンスをする人は見たことがない、楽しそうに踊っている姿を見るのはこんなにも楽しいものなのかという驚きから、いつしか視線は自然と佐久間くんをとらえるようになっていた。

 

「もう少し佐久間くんのことを知りたい」という思いが芽生え始めたそんな折、ふとジャニーズの若手アイドルたちが勢揃いする番組の存在を思い出し、生まれてはじめて2016年9月28日の「ザ少年倶楽部」を録画した。救いを求めるような気持ちで再生ボタンを押し、生まれてはじめてSnow Man6人だけのパフォーマンスを目の当たりにした。白いスーツを身にまとい、ファンが囲む円形ステージの中央でKis-My-Ft2の「Brand New Season」を歌って踊る6人。心から楽しそうな6人のキラキラとした健気さに、新しい季節の訪れを予感させる前向きな歌詞がとてもよく似合っていた。6人が作り出すまぶしい世界にあっという間に心を奪われ、気がつけば繰り返し再生ボタンを押していた。特に、振りの流れを崩さずに美しいキスやウインクを投げられる佐久間くんの余裕なそぶりにどうしようもなく心を掴まれ、見ていて本当に楽しくて仕方なかった。

 

私の探していたアイドルがそこにいた。

 

それからは「ザ少年倶楽部」の放送を心待ちにするようになった。見れば見るほど、佐久間くんの色気を感じる表情の作り方と、音を完璧に捉えてドラマティックに表現できるダンスのセンスが本当に美しくてとてもタイプだった。Snow Manがこれまで舞台で培ってきた経験と技術は群を抜いていて、例え目立って推されるような扱いの良い待遇を受けていなくても、6人の未来をもっと見ていきたいと強く思うようになっていた。 

 

それ以来佐久間くんは私のなかでとても気になる存在に位置づけられたが、現場に足を運ぶという発想にまでは至らなかった。そもそも、二人以上の自担を愛する「かけもち」という概念が私のなかには存在しなかった。それはかけもちを理解できないという否定的な意味では決してなく、むしろ私はかけもちできることをとても羨ましく尊敬の眼差しで眺めていた。休みの調整を含めたスケジュール管理、Blu-rayレコーダーのHDDの編集、積み上げられていく雑誌の切り抜き。もともと几帳面な性格ではないので、これらが山積みになっていく一方の私は、V6だけを見続けることに手一杯で、とてもではないがこれ以上視野を広げることができそうになかった。そのため、好きなものを好きな時に同時進行で効率よく摂取できる器用さがとても羨ましかった。不器用な私はひとりしか愛せないことを知っていた。

 

そうして迎えた運命の2016年11月28日、Johnny's webでSnow Manが連載している「すの日常」の年内最後の佐久間くん更新日。いつものように、まるで久しぶりに再会した友人が堰を切って弾丸トークを繰り広げるかのように内容がふんだんにつめこまれた文章。そして最後に添えられた2017年への抱負と、「みんなで新しい世界を見に行こうよ」という私たちへのメッセージ。全部の文字が佐久間くんの明るくて優しい声で聞こえてきて、読み終わると同時に自分でも驚くほど泣いていた。心はもうとっくに君を選んでいるのかもしれないと思わざるをえなかった。

2016年はSnow Manとしての活動にとても恵まれ充実していた一方で、雑誌の年賀状プレゼント企画で佐久間くんが立て続けて「本厄」と記しているように、心身ともに気苦労もとても多かった年だったことが見受けられる。それでも、「すの日常」の1周年記念企画と題してファンから寄せられた様々な質問に対して、11月から約1か月間にわたって佐久間くんが綴ってくれた言葉の数々はとても前向きであたたかくて優しくて、多くの制約があるなかでもできるかぎり全力で答えてくれるまっすぐさがとてもうれしくて誇らしかった。くやしい思いやもどかしい思いを経験した佐久間くんだからこそわかる気持ちや表現できることがあり、そしてそれがきっとこれからの佐久間くんをより一層輝かせる糧になるのだと証明されてしまったから、佐久間くんの未来を見ていくことにもう後悔はなかった。こんなにも頑張っているあなたたちでもどうしても越えられない壁があるなら、全力で力になりたい。あなたたちに夢が溢れる世界へ連れて行ってもらう*1だけではなく、むしろ私たちが背中を押してその世界へあなたたちを連れて行ってあげられるように、いま私にできることをしたいと強く思った。

それからの展開は早かった。バックがどれほど映っているかわからない「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」のBlu-ray盤を迷わず予約し、東京ドームの中心で真っ白なペンライトが揺れるなか、Snow Manはじめてのオリジナル曲「ZIG ZAG LOVE」を披露する姿を目の当たりにして涙した。

2016年12月3日に初日を迎えた「JOHNNYS' ALL STARS IsLAND」では、帝国劇場に設置してあるファンレターボックスに、観劇するたびに毎回必ず手紙を投函した。「ここからいなくならないで」という思いを伝えたい一心で書き綴った佐久間くん宛の手紙は10通にも及んだ。不器用な自分にかけもちはできないと悟っていた自分はどこへやら、頭で考えるよりも先に「会いたい」という気持ちが勝り体が先に動いていた。

 

次第に、私は岡田さんと佐久間くんのどちらかひとりを選びたいと思うようになっていた。どちらも選べばいいのに心はどちらかに決めたがる。自分のもつ愛のすべてをどちらかひとりにあげたいと思うようになっていた。

私が岡田さんにピントを合わせた時、彼はまだ18歳だった。大人の男とは、生き方とはと彼が非常に揺れ動いているいわゆる「反抗期」で、グループに対するモチベーションも低い印象が見受けられたため、「この人はいつかここからいなくなってしまうかもしれない」と思ったら途端に目が離せなくなっていた。「いなくなってしまうかもしれない」というファーストインプレッションは幼い私に色濃く刻まれ、その思いは長年なかなか拭うことができなかった。

そうして2015年にV6も晴れて20周年を迎えると、当時の様子を彼の口から直接聞く機会が増えた。コンサートのMCでは一番端を陣取りマイクは下におろしたまま話すそぶりを見せなかった青年が、いつしか穏やかな笑顔で5人と肩を並べ「素敵なお兄ちゃんたちです」とはにかむ姿を目の当たりにし、心から安堵したと同時に「もうずっと見ていなくても大丈夫なんだ」とぼんやりと思うようになっていた。

一方で佐久間くんを見ているいまは、とにかく楽しくて仕方ない。「JOHNNYS' ALL STARS IsLAND」での佐久間くんは、左手の怪我への影響を考慮して、初日の初見でもわかるほど明らかに出番が少なくなっていた。その上、日々追加されていく演出や日替わりのゲストコーナーに対応しながら、2か月間ほぼ休むことなくそこに居続けるということは、並大抵の気力と体力ではこなせないことは容易に想像がつく。それでもステージの上の佐久間くんは、いつも変わらずはじけるような笑顔で私を迎えてくれた。照明の当たらないようなステージの後方にいるときも、物陰でサポートに回っているときも、常に全力で役目を果たし、疲れた顔や気を抜いている姿をただの一度も見かけたことがなかった。プロなのだから当たり前だと言われてしまえばそれまでだが、長丁場の舞台に好きな人が立っているという経験をこれまでしたことがなかった私にとって、他の出演者が体力の限界を感じて顔をゆがめる場面も見受けられたなか、常に凛とした佐久間くんのその姿は非常に新鮮な驚きとして私の目に映った。

そこにいけばいつでも変わらずに元気に楽しんでいる姿を見ることができること。それがどれほど大変なことか、その姿にいつもどんなに励まされ、元気をもらえ、しあわせな気持ちになれたかわからない。不安を感じ続けてきたこれまでを経て、いまはじめて心から楽しいと感じている。どうかSnow Manの、そして佐久間くんの輝きが、もっとたくさんの人の目に留まる日がきますようにと願ういま、私の一等星は佐久間くんなのだと心に決め、気がついたときにはもう君の手をとっていた。

 

滝沢さんが健くんを滝沢歌舞伎にキャスティングしなければ、滝沢歌舞伎に出会わなかったら、きっといまも迷うことなくV6を選んでいたに違いない。疑うことなく追いかけ続けてきた18年間が、たった半年間でいとも簡単に覆されてしまうことに自分自身いまだに信じられずにいる。

けれど、来たる2017年4月6日に初日を迎える「滝沢歌舞伎2017」には佐久間くんのファンとして晴れやかな気持ちで新橋演舞場に足を運びたい、「佐久間くんのファンです」と胸をはって言いたいという気持ちが勝って今日に至る。それくらい滝沢歌舞伎が、文脈を考えずにただ輝く光に身を任せていられるキラキラとしたあの美しい春が、私にとってはとても特別で大切な場所になっている。

ほんの1年前までは顔も名前も知らなかったので、「佐久間くんってどんな人なの?」「Snow Manってどういうグループなの?」と尋ねられても、私はまだ明確には答えられそうにない。現在のテレビの露出は主に「ザ少年倶楽部」でのパフォーマンスが中心なため、佐久間くんが話している姿や、Snow Manの6人で会話を交わしている姿さえ実はまだあまり目にする機会がない。そのため、佐久間くんがテレビで口を開く場面があろうものなら心の中で祭りのごとく歓喜し、その姿を見ては「こんな話し方をするんだ」と驚くことさえある。それくらい私はまだSnow Manのことを、何よりも佐久間くんのことを驚くほど何も知らないけれど、必死になって過去を後追いするつもりはあまりなく、これから一緒に未来を見ていけたらいいなと思っている。現場によっては幕があかないとそこにいるかどうかもわからないし、グループとしての確かな未来はまだ約束されていない。どうか君たちが望むまま、変わることなくSnow Manとして訪れるはじまりをと願わずにはいられない。

 

18年の思いを一瞬にしてかっさらった表情のあるドラマティックでしなやかで美しいダンスをする。滝沢歌舞伎に出演する時期だけトレードマークの金髪を黒髪に染める。カメラに抜かれると待ってましたと言わんばかりに1秒ごとにくるくると表情を変えてみせる。雑誌の撮影では怪我をした左手を見せないように洋服の袖やズボンのポケットに入れて隠す。左手の怪我を感じさせないように片手のバク転や両手を使わない側宙で今できる全力を見せる。怪我を考慮して出番が減ってしまっても直談判してステージに立つことを諦めない。ステージに立っている最中は一瞬たりとも手を抜かない。アクロバットの着地で足を痛めても笑って平気なふりをする。撮影が終わるとまっさきに「お世話になりました!」と体を折るように深いお辞儀をする。後輩の前では強気に勝気で、先輩の前ではお行儀のいい甘え上手。空気を読まないようでいて、ものすごく空気を読んでいる。金色の前髪から覗く黒目がちな大きな瞳に自信と野心をひそますイマドキ男子。

 

たとえ完璧にはできなくても、私のもつ愛のすべてを届けたいと思う人。

 

私のアイドルは、Snow Manの佐久間大介さんです。

 

 

 

 

*1:Snow Man初のオリジナル曲「ZIG ZAG LOVE」の歌詞より引用。暗にデビューのことを指す表現として使われることが多い。